短答過去問解説♪

弁理士短答試験に独学で挑戦しよう!短答過去問をももが枝毎に解説するよ♪これで予備校に行かなくても大丈夫!

平成29年度弁理士短答第5問(著作権法)

著作権に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。

1 適法に販売された漫画作品の複製物について、その中古本を仕入れ古書店が顧客を相手にそれを販売する行為は、譲渡権の侵害になる。

【答え】✕

~☆ももの解説☆~

適法に譲渡(販売)された後は、譲渡権はなくなるよ♪


2 適法に販売された漫画作品の複製物について、その中古本を仕入れ古書店が顧客を相手にそれを貸与する行為は、貸与権の侵害にならない。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

適法に譲渡(販売)されても、貸与権はなくならないから侵害だよ♪


購入した音楽 CD をパソコンのハードディスクに私的使用の目的で複製した後、その複製物を保存したままで、当該音楽 CD をインターネット・オークションによって公に譲渡した場合、複製権侵害とみなされる。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

複製物はあくまで私的使用の目的で複製して保存しているだけ♪

購入したCDをオークションで売っても複製権侵害にはならないよ☆


4 頒布権を有する者から許諾を得て公に販売された家庭用テレビゲーム機用ゲームソフトの複製物について、その所有者から当該複製物を譲り受けた業者が、顧客を相手にそれを譲渡することは、頒布権の侵害になる。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

ゲームソフトの複製物の再譲渡の場合、頒布権(譲渡権)はなくなるよ♪


5 頒布権を有する者から許諾を得て公に販売された家庭用テレビゲーム機用ゲームソフトの複製物について、その所有者から当該複製物を譲り受けた業者が、顧客を相手にそれを貸与することは、頒布権の侵害になる。

【答え】〇
~☆ももの解説☆~

頒布権(譲渡権)はなくなるけど、頒布権(貸与権)は残るから侵害だよ♪

 

正解は「5」だね♪

平成29年度弁理士短答第4問(著作権法)

著作者人格権に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。

1 コンピュータ・プログラムの著作物を工業製品の一部に組み込む場合に著作者の表示を省略することは、仮に著作者が創作者であることを主張する利益を害するおそれがないとしても、当該著作者の氏名表示権の侵害となる。

【答え】✕

~☆ももの解説☆~

利益を害するおそれがなければ、氏名表示権の侵害にはならないよ♪


2 公表された論文の書誌情報を蓄積したデータベースにおいて、論文の著作者として誤った氏名を表示することは、当該論文の著作者の氏名表示権の侵害となる。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

「書誌情報」のデータベースだから、「論文」の著作者の氏名表示権の侵害とはならないよ♪


3 小説を教科用図書に掲載する際に、不適切な差別用語を直すこと、学校教育の目的上やむを得ない場合であっても、小説家の同一性保持権の侵害となる。
【答え】✕
~☆ももの解説☆~

差別用語を直す」ことは、必要な改変だね♪

だから、侵害じゃないよ♪


4 未公表の小説を原著作物とする二次的著作物の漫画作品について、原著作者である小説家の同意なく公表する行為は、当該小説家の公表権の侵害となる。
【答え】〇
~☆ももの解説☆~

原著作者は二次的著作物の公表権を有するよ♪


5 未公表の著作物である工場建設の設計図を行政機関に提出した場合、行政機関が情報公開制度に基づいて当該設計図を公衆に提供することは、当該設計図の著作者の公表権の侵害となる。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

 情報公開制度に基づいて提供してるから侵害にならないね♪

こういう問題は感覚的に解くのも大事だよ☆

平成29年度弁理士短答第3問(著作権法)

著作権及び出版権について、次のうち、最も適切なものは、どれか。

1 匿名で小説を出版した小説家が、その出版後50年を経過した後に、本名を著作者名として出版した場合、その小説の著作権は、著作者の死後50 年間存続する。

【答え】✕

~☆ももの解説☆~

公表後(出版後)50年を経過した「後」なので、著作権は消滅しているよ♪(著52条2項3号)


2 会社の従業員が職務上作成したプログラムであって、会社によって秘密管理され、そ の作成後 50 年間公表されなかったものの著作権の存続期間は、作成後 50 年である。

【答え】〇
~☆ももの解説☆~

創作後(作成後) 50 年間公表されなかったら、消滅するよ♪(著53条1項)


3 相続人のいない個人の著作権者が死亡した場合、その著作権国庫に帰属する。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

相続人無で死亡した場合、著作権は消滅するよ♪(著62条1項1号)


4 出版社が小説家から小説の複製について出版権の設定を受けた場合、出版社は、小説家の承諾を得ることなく、他の出版社に当該小説の複製について許諾を与えることができる。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

出版権者(出版社)は、複製権者の許諾を得ないと、他人に複製の許諾はできないよ♪(著80条3項)


著作権者から著作物の利用の許諾を受けた者は誰でも、その許諾の範囲内において、 違法に著作物を利用する者に対して利用行為の差止めを請求することができる。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

権利を持ってる人(著作権者等)だけが、差止めできるよ♪(著112条1項)

平成29年度弁理士短答第2問(著作権法)

著作隣接権に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。

1 放送局甲が放送した放送番組を放送局乙が受信して再放送した場合、放送局乙は、再放送につき著作隣接権を取得する。

【答え】〇

~☆ももの解説☆~

放送事業者(放送局)には、放送を受信して再放送する権利があるよ♪(著99条1項)


2 レストランの経営者甲が、その店舗内において、歌手乙の歌唱が収録された市販の音楽 CDを再生し、客に聴かせる行為は、乙の著作隣接権を侵害する。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

実演家(歌手乙)には、上演権はないよ♪


3 映画会社甲が、レコード会社乙の許諾を得て乙の録音した音源を甲の製作する映画に収録した場合には、甲は、乙の許諾を得ることなく、当該音源を収録した映画のサウンドトラック盤 CD を作成し、販売することができる。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

音源を収録する許可を得てても、CDを販売したらだめだよ♪


音楽配信事業者甲は、市販の音楽CDに録音された乙の歌唱を、乙の許諾を得ることなく、インターネット上で配信することができる。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

送信可能化(インターネット上で配信)の際は実演家の許諾が必要だよ♪


5 有線放送局甲は、その学校教育向けの放送番組において、放送局乙が放送した放送番組を、乙の許諾を得ることなく、学校教育の目的上必要な範囲で、有線放送することができる

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

学校教育の目的上必要な範囲でも、「有線放送」はできないよ♪

平成29年度弁理士短答第1問(著作権法)

著作物に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。

1 日本国民の著作物は、日本国内で発行されない限り、わが国の著作権法による保護を受けることはできない。

【答え】✕

~☆ももの解説☆~

外国で発行されても、日本国民の著作物なら、保護を受けられるよ♪


一般的な注文住宅も、通常加味される程度の美的創作性を備えていれば、建築の著作物として保護される。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

「通常加味される程度」では、著作物とは言えないよ♪


3 応用美術作品は、美術工芸品を除き、美術の著作物として保護されない。
【答え】✕
~☆ももの解説☆~

著作物の定義に該当すれば、美術工芸品じゃなくても、保護されるよ♪


4 小説をもとに漫画が作成され、その漫画をもとに映画が作成された場合、それらのストーリーが同じであるときには、映画は漫画の二次的著作物とはなるが、小説の二次的著作物とはならない。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

小説→漫画→映画!

この場合、映画は小説の二次的著作物でもあるよ♪


5 ある県の県庁が作成した条例に関するデータベースは、情報の選択又は体系的構成に創作性があれば、著作物として保護される。

【答え】〇
~☆ももの解説☆~

「データベース」は、「情報の選択又は体系的構成」がキーワード♪(著12条の2第1項)

平成28年度弁理士短答第5問(著作権法)

著作者人格権に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。


1 法人の著作者人格権は、著作権の存続期間の満了とともに消滅する。

【答え】✕

~☆ももの解説☆~

著作者人格権は法人が解散したときに消滅するから、50年後に消滅する著作権とは存続期間が異なるよ♪


2 著作者が指定した公表時期と異なる時期に著作物を公表する行為は、当該著作者が当該著作物の公表自体に同意している場合には、公表権の侵害とならない。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

公表自体に同意していても、指定した時期と異なれば、公表権の侵害だよ♪


3 絵画の原作品を譲り受けた者が、当該原作品に手を加えてその絵画の表現を変更する行為は、同一性保持権の侵害とならない。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

原作品を譲渡されても、人格権は著作者が持ってるので、同一性保持権の侵害となるよ♪


共同著作物の著作者は、著作者のうちの一人を、著作者人格権を行使する代表者と定めることができる

【答え】〇
~☆ももの解説☆~

共同著作物の著作者は、そのうちの一人を、人格権を行使する代表者と定めることができるよ♪

 

5 意に反する著作物の改変により名誉感情を害された著作者は、当該改変により自己の名声、信用等について社会から受ける客観的な評価が低下しない場合でも、謝罪広告の掲載を請求することができる。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

謝罪広告の掲載は、名誉・声望を害された場合のみ請求できるよ♪

平成28年度弁理士短答第4問(著作権法)

著作権に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。


1 画家甲が、自己の創作した絵画の原作品Aを、他人に譲渡しないことを友人乙に約束させた上で乙に譲渡した。乙がAを画商丙に譲渡した場合に、丙がAを画廊で販売する行為は、甲の譲渡権の侵害となる。

【答え】✕

~☆ももの解説☆~

一旦適法に乙に譲渡されているので、譲渡権は消尽するよ♪特許と同じように考えたらいいかも♪


2 作曲家甲が、レコード会社乙から依頼を受けて、作曲家丙の創作した楽曲Aを知らずにAと類似性のある楽曲Bを独立に創作する行為は、Aを知らなかったことについて甲に過失がある場合でも、丙の著作権の侵害とならない。

【答え】〇
~☆ももの解説☆~

著作権は相対的権利だから、知らなければOKだよ♪


3 ガラス工芸作家の創作した美術工芸品である香水びんについて、展示権は付与されない。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

美術工芸品も美術の著作物だよ♪


4 新聞社甲が、大学教授乙の寄稿した時事問題についての学術的な論説Aを、転載禁止の表示なしに自社の新聞に掲載した場合に、新聞社丙が自社の新聞にAを転載する行為は、乙の著作権の侵害とならない。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

転載禁止の表示がなくても、転載したら侵害だよ♪


5 作家甲の執筆した小説Aの著作権の譲渡契約において、翻案権が譲渡の目的として特掲されていない場合には、その譲受人乙が翻案権を取得することはない。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

「特掲」されてなくても、「黙示の同意」等があれば、翻案権を取得するよ♪