短答過去問解説♪

弁理士短答試験に独学で挑戦しよう!短答過去問をももが枝毎に解説するよ♪これで予備校に行かなくても大丈夫!

平成22年度短答第5問(著作権法)

〔5〕共同著作物に関し、次の(イ)~(ニ)のうち、正しいものは、いくつあるか。
(イ) 共同著作物である小説が第三者により無断で出版されている場合、各共同著作者は、単独で差止めを請求できる。

【答え】〇

~☆ももの解説☆~

共同著作者は単独で差止めできるよ♪(著117条1項)

 

(ロ) アイドル歌手が作った詩に、高名な作曲家が曲を付けて一曲の歌謡曲を完成させた場合、当該歌謡曲は共同著作物である。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

「詩」と「曲」は分離して利用できるので、共同著作物ではないよ♪(著2条1項12号)

 

(ハ) 共同著作物が第三者により無断で改変された場合、各共同著作者が同一性保持権侵害に係る自己の持分に対する損害賠償請求を単独でなし得るか否かという点について、著作権法に明文の規定はない。

【答え】〇
~☆ももの解説☆~

著作権は単独行使できる(著117条1項)けど、著作者人格権(同一性保持権)の単独行使の可否は、条文に規定されていないよ♪

 

(ニ) 共同著作物である既発表の小説を外国語に翻訳する際に、共同著作者の一人は、正当な理由があれば、その翻訳に対する合意の成立を妨げることができる。

【答え】〇
~☆ももの解説☆~

各共有者(共同著作者の一人)は、著作権の行使(翻訳)についての合意を妨げることができる(著65条3項)。