平成28年度弁理士短答第4問(著作権法)
著作権に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。
1 画家甲が、自己の創作した絵画の原作品Aを、他人に譲渡しないことを友人乙に約束させた上で乙に譲渡した。乙がAを画商丙に譲渡した場合に、丙がAを画廊で販売する行為は、甲の譲渡権の侵害となる。
【答え】✕
~☆ももの解説☆~
一旦適法に乙に譲渡されているので、譲渡権は消尽するよ♪特許と同じように考えたらいいかも♪
2 作曲家甲が、レコード会社乙から依頼を受けて、作曲家丙の創作した楽曲Aを知らずにAと類似性のある楽曲Bを独立に創作する行為は、Aを知らなかったことについて甲に過失がある場合でも、丙の著作権の侵害とならない。
【答え】〇
~☆ももの解説☆~
著作権は相対的権利だから、知らなければOKだよ♪
3 ガラス工芸作家の創作した美術工芸品である香水びんについて、展示権は付与されない。
【答え】✕
~☆ももの解説☆~
美術工芸品も美術の著作物だよ♪
4 新聞社甲が、大学教授乙の寄稿した時事問題についての学術的な論説Aを、転載禁止の表示なしに自社の新聞に掲載した場合に、新聞社丙が自社の新聞にAを転載する行為は、乙の著作権の侵害とならない。
【答え】✕
~☆ももの解説☆~
転載禁止の表示がなくても、転載したら侵害だよ♪
5 作家甲の執筆した小説Aの著作権の譲渡契約において、翻案権が譲渡の目的として特掲されていない場合には、その譲受人乙が翻案権を取得することはない。
【答え】✕
~☆ももの解説☆~
「特掲」されてなくても、「黙示の同意」等があれば、翻案権を取得するよ♪