短答過去問解説♪

弁理士短答試験に独学で挑戦しよう!短答過去問をももが枝毎に解説するよ♪これで予備校に行かなくても大丈夫!

平成22年度弁理士短答第59問(著作権法)

〔59〕著作権の効力に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。
1 著作者甲は、その著作物について、複製権を乙に譲渡した場合、乙による複製を差し止めることはできないが、第三者丙による複製については、乙から丙が許諾を受けていない限り、差し止めることができる。

【答え】✕

~☆ももの解説☆~

著作権を一旦譲渡してしまったら、差止めはできないよ♪

だから、第三者丙に対しても差止めできないんだ♪

 

2 作曲家甲は、その音楽の著作物について、著作権のすべてを乙に譲渡したとしても、甲自身が公開のステージで満員の聴衆を前にしてその音楽の著作物を演奏することに対して、乙から差止請求を受けることはない。 

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

著作権のすべてを譲渡した後は、元々著作権者でも差止め受けるよ♪(著22条)

 

3 漫画家は、その漫画によって表現された思想を批判する目的でなされたものであったとしても、その漫画の一コマを複製して文書で批判を記した書籍の出版を差し止めることができる。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

漫画を引用しないと他人の意見を正確に指摘できないから、複製できるとした判例があるよ♪(脱ゴーマニズム宣言事件)

 

4 画家甲は、画商乙に預けた自らの絵画を、別の画商丙が甲の同意を得ることなく展覧会で展示をすることについて、差し止めることができる

【答え】〇
~☆ももの解説☆~

「預けた」だけだから、甲は所有者!

だから、差し止め可能だよ♪

 

5 作曲家は、その音楽の著作物を劇場用映画の中で使うことを映画製作者に対して許諾した以上は、その映画の家庭用DVDの販売に対して、差止請求権を行使することができない。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

「劇場用映画の中で使う」ことを許諾しただけなので、「家庭用DVDの販売」に対しては差止めできるよ♪

条文には、「その許諾に係る利用方法及び条件の範囲内において」と書いてあるよ♪(著63条2項)