短答過去問解説♪

弁理士短答試験に独学で挑戦しよう!短答過去問をももが枝毎に解説するよ♪これで予備校に行かなくても大丈夫!

平成22年度弁理士短答第22問(著作権法)

〔22〕著作者人格権に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。
建物の屋根の雨漏りを修理した結果、その天井に描かれた天井画の一部が失われた場合、当該天井画の著作者の同一性保持権の侵害を構成する。

【答え】✕

~☆ももの解説☆~

建物の増改築は、同一性保持権の侵害にならないよ♪

これほんとよく出るから覚えておこうね♪

 

2 著作物である木像の原作品を完全に焼却する行為は、同一性保持権の侵害を構成しない。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

「滅失(焼却)」は、同一性保持権侵害じゃないよ♪

勝手に改変された著作物の存在が人格権の侵害になるんだから、著作物がなくなる場合は大丈夫だよ♪

 

3 他人の小説を無断で改変した場合であっても、客観的に社会的評価が高まるような改変であれば、同一性保持権の侵害を構成しない。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

客観的に評価が高まるとしても、著作者が主観的に嫌がれば、同一性保持権侵害だよ♪

 

4 小説の題号の改変行為は、題号自体が著作物性を具備している場合に限り、 同一性保持権の侵害を構成する。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

著作物性のない題号でも改変すれば侵害だよ♪(著20条1項)

「その著作物及びその題号の同一性を保持する権利」と条文に記載があるね♪

 

5 著作者の死後、著作物を改変する行為が禁じられるのは、著作者の名誉又は声望を害するおそれのある場合に限られる

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

著作者の名誉又は声望を害さなくても、「意に反する改変」は禁じられるよ♪(著20条1項)

平成27年度弁理士短答第3問(著作権法)

〔3〕著作隣接権に関し、次のうち、最も不適切なものは、どれか。
1 レコード製作者の著作隣接権の存続期間は、レコードの発行が行われた日の属する年 の翌年から起算して50年を経過した時をもって満了する。

【答え】〇

~☆ももの解説☆~

レコード→発行翌年から50年♪(著101条2項2号)


2 テレビで放送された歌手の歌唱シーンを、販売のため写真に撮影する行為は、放送事 業者の複製権の侵害となる。

【答え】〇
~☆ももの解説☆~

放送事業者は複製権を有するよ♪(著98条)だから勝手に撮影して販売したらだめだよ♪


著作隣接権は、その一部を譲渡することができる。

【答え】〇
~☆ももの解説☆~

実演家人格権は譲渡することができない(著101条の2)けど、著作隣接権はできるよ♪


4 ある歌手ものまねをした歌唱を音楽CDに録音する行為は、当該歌手が実演家として有する録音権を侵害する。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

「ものまね」は「実演そのもの」ではないから、録音権侵害にならないよ♪


5 テレビ番組でマチュアとして手品を見せる出演者は、実演家としての著作隣接権を 有する。

【答え】〇
~☆ももの解説☆~

マチュアでも保護されるよ♪

平成27年度弁理士短答第10問(著作権法)

〔10〕著作物に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。
1 国の作成した白書は、著作権法上の保護の対象とはならない。

【答え】✕

~☆ももの解説☆~

国の「告示、訓令、通達」等は著作権法の保護対象とならない(著13条2号)んだけど、「白書」はなるよ♪


2 即興のダンスで創作性のあるものは、著作物となる。

【答え】〇
~☆ももの解説☆~

ダンスは「舞踏の著作物」になるよ♪(著10条1項3号)ただし、創作性がないとダメだけどね(^^)/


3 航空カメラで撮影した写真を、地図と同じ投影法になるように補正したものは、著作 物となる。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

写真を機械的に補正してるんだから、「思想または感情を創作的に表現したもの」ではなさそうだよね♪


4 優れたデザインに与えられる賞を受賞した自動車の外観は、著作物となる。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

自動車の外観は工業デザインだから、「文芸、学術、美術、音楽の範囲」とは違うかな♪


5 新たに作成された独創的なプログラム言語は、著作物となる。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

プログラム言語は著作物(著10条1項9号)だけど、「プログラム言語」は著作物じゃないんだ♪(著10条3項柱書)

平成25年度弁理士短答第47問(著作権法)

〔47〕著作権に関し、次のうち、最も不適切なものは、どれか。
1 大学教員が、担当する講義において学生に配布するために、他人の未公表の論文を複 製する行為は、講義で使用する必要があり、それに必要な範囲に限られているのであれば、複製権の侵害とはならない。

【答え】✕

~☆ももの解説☆~

公表されていればOKだけど、「未公表」の論文は複製権侵害だよ♪(著35条1項)


2 携帯電話の修理のために、その携帯電話に記録されていた音楽を別の記録媒体に複製 し、修理の後に、それを携帯電話に記録し直す行為は、修理後に当該記録媒体に記録された音楽を消去するならば、複製権の侵害とはならない。

【答え】〇
~☆ももの解説☆~

携帯電話を修理に出したときに店員さんやメーカーがやってくれることだね♪

これOKにしないと、店員さんも持ち主も困るよね♪


3 彫刻の原作品の所有者が、その彫刻が展示される特別展の宣伝に使用するために、その彫刻のレプリカを作成する行為は、複製権の侵害となる。

【答え】〇
~☆ももの解説☆~

その彫刻の宣伝に使用するとしても、レプリカを作成したら、複製権侵害だよ♪

原作品の所有者でも侵害なんだ♪


4 ベストセラーとなった小説を点字により複製し、不特定の者に販売したとしても、複製権及び譲渡権の侵害とはならない。

【答え】〇
~☆ももの解説☆~

公表された著作物(ベストセラーとなった小説)は、「点字」によってなら、複製して販売することができるよ♪(著37条1項、著47条の10)


購入者から買い取った中古の音楽CDを販売する行為は、その音楽の著作権者が、CDの中古販売をしないことを条件にその販売を許諾し、CDのパッケージにも中古販売を禁止する旨の文言が明記されている場合であっても、譲渡権の侵害とはならない

【答え】〇
~☆ももの解説☆~

一旦譲渡されたら、譲渡権は消尽するから、侵害にはならないよ♪(著26条の2第2項1号)

平成21年度弁理士短答第34問(著作権法)

〔34〕著作隣接権に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。
1 実演家の許諾を得て放送された実演について、実演家の録音権は、放送のための固定送信可能化のための固定に及ばない。

【答え】✕

~☆ももの解説☆~

いわゆる「ワンチャンス主義」で放送のための固定には権利が及ばないけど、送信可能化のための固定には及ぶよ♪(著93条1項)

これはちょっと難しいけど、条文チェックかな♪

 

2 実演家の譲渡権に関し、譲渡権者により公衆に譲渡された実演の録音物のその後の譲渡については譲渡権の規定は適用されないが、譲渡権者により特定かつ少数の者に譲渡された当該録音物のその後の譲渡については、譲渡権の規定が適用される。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

 実演家の譲渡権は、その後の譲渡には適用されないよ♪

相手が「公衆」でも「特定かつ少数の者」でも適用されないよ♪

 

3 実演が公表されていない場合、当該実演が録画されたDVDを、実演家に無断で公衆に譲渡する行為は、実演家の公表権の侵害となる。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

実演家に公表権はないよ♪(著89条1項)

実演家の人格権は、氏名表示権と同一性保持権だけだよ♪

良く出るから覚えよう♪

 

4 レコード製作者は、自己が固定した商業用レコードに録音されている音楽がテレビ番組の中で放送された場合には、二次使用料を請求することができるが、 レコード製作者が有する請求権を管理する指定団体が存在する場合には、レコ ード製作者自身は、当該権利を行使することはできない

 【答え】〇
~☆ももの解説☆~

文化庁長官指定の団体がある場合、団体のみが権利行使できるよ♪(著97条3項)

 

5 放送事業者は、自己の放送した番組を受信して無断で再放送する行為に対して、排他権は有せず、二次使用料を請求する権利を有するにとどまる。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

放送事業者は、再放送・有線放送に対して、排他権を有するよ♪(著99条1項)

平成22年度弁理士短答第51問(著作権法)

〔51〕著作隣接権等に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。
1 映画製作者と契約して、映画の1シーンのために、パブのステージで歌唱する流行歌手を演じた歌手は、その映画がDVD化されても差止請求できないが、その映画が歌手に無断でテレビ放送されるときは、差止請求できる。

【答え】✕

~☆ももの解説☆~

実演家(歌手)は、一旦映画製作者と契約(録音・録画を許諾)した以上、その後のDVD化やテレビ放送の差し止めはできないよ♪いわゆる「ワンチャンス主義」ってやつだね♪

 

2 ラジオ番組で、市販の音楽CDに録音された音楽を再生して放送する場合、 聴取者からの電話リクエストに応えて選曲して放送するなど事前に実演家の許諾を得ることが困難なときを除き、事前に実演家の許諾を得なければならない。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

市販の音楽CDはすでに実演家から許諾を得て録音されてるものだから、許諾は不要だよ♪

 

3 テレビ番組で、市販のDVDに録音及び録画されたバレエを再生して放送する場合、放送事業者は、DVDの製作者に補償金を支払う必要はあるが、DVDの製作者には、放送の差止めを請求する権利はない。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

DVD(音+影像)はレコード(音のみ)じゃないよ♪

つまり、DVD製作者はレコード製作者じゃないから、補償金を受け取る権利はないよ♪

 

4 地上波テレビ放送をアンテナとチューナーを用いて受信し、これをインター ネットを経由して不特定多数の人に送信したとしても、受信可能な地域がもともとの地上波テレビ放送を受信可能な地域の内に限られていれば、それが営利事業として営まれているか否かにかかわらず、放送事業者から差止請求を受けることはない

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

営利事業だったらダメだよ♪

そもそも文末が「ことはない」なので、言い過ぎだよね♪

 

5 放送事業者は、その放送するテレビ番組を待合室のテレビ受像機に映している病院に対して、補償金を求める権利を有しない。

【答え】〇
~☆ももの解説☆~

放送事業者は、補償金請求権を有しないよ♪

平成22年度弁理士短答第59問(著作権法)

〔59〕著作権の効力に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。
1 著作者甲は、その著作物について、複製権を乙に譲渡した場合、乙による複製を差し止めることはできないが、第三者丙による複製については、乙から丙が許諾を受けていない限り、差し止めることができる。

【答え】✕

~☆ももの解説☆~

著作権を一旦譲渡してしまったら、差止めはできないよ♪

だから、第三者丙に対しても差止めできないんだ♪

 

2 作曲家甲は、その音楽の著作物について、著作権のすべてを乙に譲渡したとしても、甲自身が公開のステージで満員の聴衆を前にしてその音楽の著作物を演奏することに対して、乙から差止請求を受けることはない。 

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

著作権のすべてを譲渡した後は、元々著作権者でも差止め受けるよ♪(著22条)

 

3 漫画家は、その漫画によって表現された思想を批判する目的でなされたものであったとしても、その漫画の一コマを複製して文書で批判を記した書籍の出版を差し止めることができる。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

漫画を引用しないと他人の意見を正確に指摘できないから、複製できるとした判例があるよ♪(脱ゴーマニズム宣言事件)

 

4 画家甲は、画商乙に預けた自らの絵画を、別の画商丙が甲の同意を得ることなく展覧会で展示をすることについて、差し止めることができる

【答え】〇
~☆ももの解説☆~

「預けた」だけだから、甲は所有者!

だから、差し止め可能だよ♪

 

5 作曲家は、その音楽の著作物を劇場用映画の中で使うことを映画製作者に対して許諾した以上は、その映画の家庭用DVDの販売に対して、差止請求権を行使することができない。

【答え】✕
~☆ももの解説☆~

「劇場用映画の中で使う」ことを許諾しただけなので、「家庭用DVDの販売」に対しては差止めできるよ♪

条文には、「その許諾に係る利用方法及び条件の範囲内において」と書いてあるよ♪(著63条2項)